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生活再建支援相談窓口あれこれ<第4回>

 北大阪地域労福協

62.生活相談窓口あれこれ (05.08.23)

260万円の借入金が任意整理で100万円弱に。父親に助けて貰って一括完済した分にも利息の再計算が及ぶ!
借入先 借入残高 月返済額
A社 20万円 10,000円
B社 70万円 35,000円
C社 70万円 40,000円
D社 100万円 28,000円
合計 260万円 113,000円
 
 女性の多重債務者が増加しています。毎月の家計管理が十分出来ないことが原因ですが、「お金のやりくりは妻の責任である」との余りにも強い思い込みが、夫への打ち明け相談を遅らせ、悲劇をより大きくすることが多いようです。
 
 本件も、子供3人を抱えて毎月の出費がかさむうえに、夫は運送業のため収入は不安定で、トラックのローンもあってやりくりが大変であった。しかし、夫に打ち明けられず、消費者金融でやりくりする毎日が続いていました。
 
 とうとう実家の親に打ち明け370万円の援助金で私的整理をするところとなったが、全額を打ち明けていなかったため、残った借金に追いかけられる毎日が再び始まってしまった。その後、パチンコにはまり込んだりと自暴自棄な生活態度となり、ついには自殺未遂となったところで、夫に付き添われての生活相談となった。
 
 「相談するまで半年以上かかる」のがごく普通であるが、本件の場合、本人の特別の思い込みもあって、相談するまでに数年間もかかり、一人で思い悩む期間が随分長かったようです。
 
 今回の場合、本人からの申し出による消費者金融利用期間は,2年程と比較的短いものであったが、その前に実家の親に助けて貰って一旦完済している分も合わせれば7年程と長くなるため、整理方法としては、弁護士による任意整理をすることとなった。
 
 弁護士を通じ整理した結果、260万円の借入金が、過払い利息の元本充当により100万円弱と大幅に減少することになった。
 Aさん宅にも遅ればせながらもやっと春が訪れました。
 
以上
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